秋の感染症対策  今年は早めの備えを

今シーズンはすでに一部の県でインフルエンザが流行期入りしたと発表されています。  例年は11月頃から患者数が増え始めますが、今シーズンはすでに8月下旬時点で「流行期入り」の目安となる定点当たり報告数1.0を超えた県が出ており、統計を取り始めて以来2番目に早いペースで流行が始まっています。                     また、近隣府県でも同様に増加傾向が見られる場合があり、「まだ9月だから」と油断できない状況です。                                        今回は、早まる流行を踏まえた感染症の特徴と予防のポイントをご紹介します。

なぜ秋は感染症が増えるのか

  • 気温差:寒暖差が大きいと自律神経が乱れ、免疫の働きが低下しやすくなります。
  • 乾燥:湿度が下がるとのどや鼻の粘膜の防御力が弱まります。
  • 換気不足:窓を閉め切る時間が増え、室内にウイルスがとどまりやすくなります。
  • 夏の疲れ:冷房や睡眠不足による疲労が秋に表面化します。

秋に気をつけたい主な感染症

季節性インフルエンザ 

潜伏期間は1〜3日程度と短く、38℃を超える急な高熱、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感が突然現れるのが特徴です。飛沫感染・接触感染が主な経路で、発症前日から周囲への感染力があるとされています。お住まいの自治体や職場周辺の流行状況は、保健所や自治体の発表で随時確認しておくと安心です。

新型コロナウイルス感染症

秋以降、換気の減少とともに感染者数が増える傾向があります。発熱・咳・のどの痛みに加え、味覚・嗅覚異常が出ることも。

感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)

10月後半から増え始めます。嘔吐・下痢が主症状で、乳幼児や高齢者は脱水に注意が必要です。

秋の花粉症

症状が感染症と似ているため、発熱の有無が見分けるポイントになります。

今日からできる予防のポイント

1.正しい手洗い

2. 湿度40〜60%を保つ 湿度が下がると粘膜の防御力が落ちます。加湿器がなくても、濡れタオルを干す、鍋料理で蒸気を出すといった工夫で対応できます。

3. こまめな換気 対角線上の窓を2か所開けると空気が流れやすくなります。目安は1時間に5〜10分。気温が高い今のうちに習慣化しておくと、寒くなってからも続けやすくなります。

4. 咳エチケットを徹底する 咳やくしゃみが出るときは、マスクを着用するか、とっさの場合は袖やひじの内側で口・鼻を覆いましょう。手で覆うと、その手で触れたものにウイルスが付着し、感染を広げる原因になります。周囲との距離が取りにくい電車内やオフィスでは特に意識したいポイントです。

5.身の回りの消毒 ドアノブ、スイッチ、スマートフォン、パソコンのキーボードなど、よく手が触れる場所にはウイルスが付着しやすく、消毒用アルコール(濃度70〜80%程度が目安)で拭き取ると効果的です。家族や同僚に発熱者がいる場合は、共有部分をこまめに消毒することで二次感染のリスクを減らせます。

 6. 睡眠と栄養で免疫力を底上げ 免疫細胞は睡眠中に作られます。6〜7時間の睡眠を意識し、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)やビタミンA・C、発酵食品(ヨーグルト・納豆)を食事に取り入れましょう。

7.「3つの首」を冷やさない 首・手首・足首は血管が皮膚の近くを通り、冷えると体温調節機能が乱れます。冷房の効いた室内や電車では急に冷えることもあるため、羽織りものや靴下を持ち歩くと安心です。

体調に変化を感じたら

38℃以上の発熱や、水分が摂れないほどの嘔吐・下痢がある場合は、無理をせず早めに医療機関を受診しましょう。


本コラムは一般的な健康情報の提供を目的としており、医学的な診断や治療の代替となるものではありません。

カリカセラピ健康コラム

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