乾燥対策で肌も喉も守る!

冬の訪れとともにやってくる「乾燥トラブル」秋が深まり、冬の足音が近づく11月。気温だけでなく、空気の「湿度」も下がり始めます。暖房を使う機会が増えるこの季節、肌がつっぱったり、喉がイガイガしたりしていませんか?空気の乾燥は、肌や粘膜の水分を奪い、外からの刺激やウイルスに対するバリア機能を弱めてしまいます。実は、「風邪をひきやすい季節」と言われる理由のひとつも、この乾燥なのです。

★肌・喉・鼻の「乾燥メカニズム」を知ろう

私たちの体は、本来「水分を守る力」を持っています。
肌には皮脂膜、喉や鼻には粘膜の潤いバリアがあり、外からの異物や乾燥を防いでいます。しかし、乾燥した空気の中では水分が蒸発しやすくなり、皮脂や粘液の分泌が追いつかなくなります。すると、肌のかゆみ・粉吹き・ひび割れ、喉の痛み・声枯れ、鼻のムズムズなどが起こりやすくなるのです。

★室内の乾燥対策で快適な空間づくり

加湿を意識する

最も効果的なのは加湿器の利用です。
湿度の目安は5060。加湿しすぎるとカビやダニの原因になるため、湿度計を使ってバランスを保ちましょう。加湿器がない場合は、濡れタオルを室内に干したり、やかんでお湯を沸かすだけでもOK。また、「洗濯物の室内干し」は加湿効果抜群!夜に部屋干しすると、朝まで湿度が保たれやすく、乾燥対策と洗濯の効率アップを両立できます。


エアコンの風向きに注意

暖房の風が直接肌や顔に当たると、一気に水分が奪われます。風向きを上向きにして、サーキュレーターで空気を循環させると、ムラなく部屋が温まります。また、室温は2022℃程度が快適です。温めすぎると空気がさらに乾燥するので注意しましょう。

★肌の乾燥対策:内側と外側からのダブルケア

スキンケアの見直し

乾燥が気になるときは、「与えるケア」よりも「守るケア」を意識します。洗顔は泡でやさしく、すすぎはぬるま湯で。熱いお湯は皮脂を奪い、バリア機能を低下させます。化粧水で水分を補ったら、乳液やクリームでふたをすることが大切です。

豆知識:「入浴後10分以内」が保湿のゴールデンタイム!】

お風呂上がりの肌は一見しっとりしていますが、実は水分が蒸発しやすい状態。入浴後10分以内に保湿ケアをすることで、潤いを逃さず閉じ込められます。

 

食事で潤いをサポート

体の中から潤いを保つためには、ビタミンAECをバランスよく摂ることが大切です。

  • ビタミンA:皮膚や粘膜を強くする(にんじん、かぼちゃ、レバー)
  • ビタミンE:血行を促進し肌の新陳代謝を助ける(アーモンド、アボカド、うなぎ)
  • ビタミンC:コラーゲン生成をサポート(ブロッコリー、キウイ、柿)

さらに、水分補給も忘れずに。冷たい飲み物ではなく、白湯や温かいお茶を少しずつ飲むと、体も喉もやさしく潤います。

 

冬の乾燥は、肌のかさつきや喉の不調など、毎日の小さなストレスにつながりますよね。
でも、少しの工夫でその不快感はぐっと軽くなります。部屋の湿度を保ったり、入浴後に保湿をしっかり行ったり、温かい飲み物をゆっくり飲んだり——。そんな何気ない習慣の積み重ねが、肌や喉を守る大きな力になります。乾燥を防ぐことは、美しさを保つだけでなく、風邪やウイルスから体を守ることにもつながります。この冬は、自分の体をやさしくいたわりながら、潤いのある毎日を過ごしてみませんか?忙しい日々の中でも、あなたの健康と心地よさを守る時間を、ぜひ大切にしてくださいね。

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