冬本番 免疫力アップ習慣

冬が深まると、「なんとなく体調を崩しやすい」「風邪をひきやすい気がする」という小さな不安を抱える方が増えてきます。忙しい時期でもありますから、無理をしない範囲でできる少しの工夫が大切になってきます。

 

    体温維持は免疫力の基本

免疫細胞は体温が 36.537℃ 前後のときに最も活性化し、逆に体温が1℃下がると働きが鈍くなると言われます。
冬は「冷え」によって血行が悪くなり、免疫細胞が体内を巡りにくくなるため、体を温めておくことが重要です。

体温を下げない具体策

① “3つの首を温める

首・手首・足首は皮膚表面近くに太い血管があるため、ここを冷やすと全身が冷えます。
マフラー、レッグウォーマー、手袋などは免疫管理に効果的な防寒投資です。

朝の温かい飲み物習慣

起床直後は体温が低いため、白湯・お茶・味噌汁などを飲むと、内臓から温まりやすくなります。

筋肉をしっかり動かす

筋肉は熱を作る器官。太もも・背中・お尻などの大きい筋肉を動かすと体温が上がりやすくなります。

・椅子の立ち座り10
・軽いスクワット
・階段の上り下り
などで十分です。

    免疫細胞の7割が集まる「腸」を整える

腸は「体内最大の免疫器官」と呼ばれるほど重要な場所です。腸内環境が乱れると、体を守る力も落ちてしまいます。

腸内環境を整える食材

発酵食品(善玉菌を直接とり入れる)

・納豆・ヨーグルト・味噌・ぬか漬け・キムチ
冬場は味噌汁が最適。温かく、手軽で、菌もとり入れやすい食品です。

食物繊維(善玉菌のエサになる)

水溶性と不溶性のバランスがポイント。

【水溶性(腸の動きを整える)】
海藻、果物、オートミール

【不溶性(便通を促す)】
野菜、きのこ、豆類

温野菜や具沢山スープは、冬でも摂りやすい組み合わせ。

冬におすすめの抗酸化食品

免疫細胞を傷つける酸化ストレスを抑える働きがあります。
・ブロッコリー・ほうれん草・にんじん・柑橘類(みかん等)・りんご

特にみかんに含まれるβ-クリプトキサンチンは、風邪予防にも注目されている成分です。


    睡眠は最強の免疫強化時間

睡眠中、体内では
・免疫細胞の修復 ・疲労物質の除去 ・ホルモンバランス調整
が行われています。質の良い睡眠は免疫機能の要です。

冬の睡眠を良くするポイント

室温は1619℃

寒すぎる寝室は眠りを妨げます。暖房が苦手なら湯たんぽも効果的。

寝る90分前の入浴

3840℃のぬるめのお湯に1015分。深部体温がゆっくり下がることで自然に眠気が来ます。

夕方以降のカフェインに注意

カフェインの半減期は45時間。午後のコーヒーを控えるだけで睡眠の質が上がります。

 

    乾燥対策は喉と鼻の防衛力を高める

冬の乾燥はウイルスが増えやすいだけでなく、喉や鼻の粘膜を弱らせてしまいます。

乾燥を防ぐ実用テクニック

湿度は4060%に調整

加湿器がなければ
・濡れタオルを干す ・洗濯物を室内に ・寝室にコップ1杯の水
でも効果があります。

鼻うがい(抵抗がなければ)

生理食塩水を使うと痛みが少なく、粘膜の保護に役立ちます。

こまめな水分補給

喉の潤いを保つと、ウイルスが体内に入りにくくなります。冷たい水でなく、常温~温かい飲み物がより効果的。

 

冬は免疫力が下がりやすく、感染症が増える時期ですが、体温維持・腸内環境の改善・良質な睡眠・乾燥対策といった基本を整えることで、身体は本来の力をしっかり発揮できるようになります。どれも負担が少なく、日常に取り入れやすい方法ですので、「続けやすいものから」気軽に試してみてください。習慣として積み重ねることで、冬の体調管理はぐっと楽になります。

お客様が今年の冬も無理なく、元気にお過ごしいただけることを心より願っています。

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