冷えから身体を守る冬の血行ケア

「手足が冷えて眠れない」「肩がこわばってつらい」――そんな冬の悩みを抱えていませんか。寒さによる血行不良は、単なる不快感にとどまらず、疲労や免疫力の低下にもつながります。だからこそ、冷えから身体を守る“血行ケア”は、冬を健やかに過ごすための大切な習慣なのです
★ 冷えと血行の関係
・血管の収縮:寒さで血管が細くなり、血流が滞る
・筋肉の硬直:運動不足や冷えで筋肉が固まり、血液を押し出す力が弱まる
・水分不足:冬は喉の渇きを感じにくく、水分摂取量が減り血液が濃くなる
これらが重なると、肩こり・頭痛・むくみ・免疫力低下など、さまざまな不調が現れます。
★ 外からのアプローチ:衣服・運動・入浴で温める
① 衣服で体を守る
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“3つの首”を温める
首・手首・足首は太い血管があるため、ここを冷やさないだけで全身が温まりやすくなります。
→ マフラー・手袋・レッグウォーマーがおすすめ -
重ね着の工夫
厚着よりも薄手を重ねる方が空気の層ができ、保温効果が高まります。
② 血流を促すストレッチ・運動
- 肩甲骨ストレッチ:肩を後ろに回し、肩甲骨を寄せる
- ふくらはぎストレッチ:壁に手をつき、片足を後ろに伸ばしてかかとを床に押し付ける
- つま先上げ運動:椅子に座ってかかとは床につけたままつま先を上げ下げ
短時間でも血流が良くなり、手足の冷えやむくみの予防につながります。
③ 入浴でしっかり温める
- ぬるめのお湯(38~40℃)に10〜15分が理想
- 気力があれば、温冷交代浴で血管のポンプ作用を活性化
- 入浴後は保湿ケアで乾燥を防ぐと、冷えにくくなります

★ 中からのアプローチ:食事・飲み物・水分補給で温める
① 温かい飲み物で内側から
- 白湯、温かいお茶、スープなど、内臓から温める飲み物がおすすめ
- 朝の一杯で体温が上がり、布団からもスムーズに出やすくなります
② 血流を促す食材
- 体を温める冬の食材
→ しょうが、ねぎ、にんじん、ごぼう、鮭、きのこ、味噌汁 - 発酵食品や具沢山の温かいスープは、血流アップと栄養補給を同時に叶えます
③ 水分補給も忘れずに
- 冬は汗をかきにくく、喉の渇きに気づきにくいですが、こまめな水分補給で血液の循環を助けます
- 常温~温かい飲み物を意識すると、冷え防止にもつながります
④ 心のケアも大切に
- 冷えはストレスで悪化することも
- 深呼吸や瞑想で自律神経を整える
- 「冷えたら温める」ではなく「冷えないように予防する」意識を持つことが大切
冬の冷え対策は「温める」「動かす」「食べる」「整える」の4つの柱で考えると分かりやすいです。血行を良くすることで、冷えだけでなく疲労回復や免疫力アップにもつながります。毎日の小さな習慣が、冬を快適に過ごす大きな力になります。