脚光を浴びている『発酵食品』と健康
近年、発酵食品が体に良い!というお話はよく聞かれると思います。
しかし、「なぜ発酵食品が体に良いのか?」という理由は意外に知られていませんので、今回は発酵食品と健康の関係について書かせていただきたいと思います。
◆発酵食品の代表!納豆のチカラ
発酵食品の代表の1つとして納豆がありますね。
皆さんご存知のとおり、納豆は大豆を発酵してできた食品です。
大豆にはビタミンB2や葉酸などの栄養が豊富に含まれた食品ですが、この大豆を発酵することで、ビタミンB2は約10倍に、葉酸は約3倍にアップすることがわかっています。
ここで、もっと驚きなのが…
大豆のときにはほとんど存在しなかったビタミンK2が、発酵することで新しく、そして豊富に含有されることがわかっています。
もともとなかった成分が、発酵することで新たな栄養成分が生まれる。
これが発酵の力、すごいところでもありますよね。
◆良いこといっぱい発酵食品
さらに、発酵食品は、
・栄養素が体内に吸収しやすい
・免疫力に良い影響
・代謝アップ、生活習慣病予防
・ストレスへの軽減
など、体に良いことがたくさんあります。
そのなかで特に注目したいのが、
「活性酸素除去」と「腸内環境を整える」という2点です。
老化や病気の原因といわれる、体内で発生する活性酸素。
この活性酸素を除去するためには、抗酸化物質を摂ることが有効です。
発酵食品には、抗酸化物質の代表格であるポリフェノールが豊富に含まれているものが多く、活性酸素の除去にはとてもオススメです。
また、アミノ酸なども豊富に含まれることが多いため、細胞の活性化や美肌効果もあるといわれています。
そして腸内環境にも良い影響がとってもあります。
ご存知の方も多いとは思いますが、腸内環境が乱れると免疫のバランスが乱れやすくなるといわれています。
また、免疫細胞の7割は腸内に存在するといわれ、腸内環境と免疫はとっても深い関係性があります。
そんな大事な腸内環境ですが、善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3つのバランスが崩れると腸内環境が乱れるといわれています。
この腸内環境を整えるために、発酵食品がとても有効といわれており、特に善玉菌を増やすことで整腸作用を促進することがわかっています。
健康を維持するためにも、とても効果的な発酵食品。
毎日の食生活のなかで意識的に食べていくこと、また継続して毎日食べることが大切だと思いますので、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。