冬こそ水分摂取をー隠れ脱水注意― 

寒さが厳しい日々が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。夏のイメージが強い脱水ですが、実は、冬にも脱水になるのです。寒さや乾燥による体内の水分不足が健康や体調不良の原因のこともあります。今回は、冬に水分量が減っているのに脱水の症状、自覚症状がない状態である「隠れ脱水」について紹介します

★冬に隠れ脱水が起こる理由

・空気の乾燥

冬は湿度が低く、皮膚や呼吸から自然と水分が失われやすくなります。室内暖房の使用も感想を加速させる原因の一つです。

・汗をかきにくい環境

寒いと汗をかかないように思いますが、厚着や暖房で体温が上がることで意外と汗をかいてます。しかし汗を感じにくいため水分補給を忘れがちです。

・トイレの頻度の増加

冬は寒さで血管が収縮し、尿生成が増えるためトイレに行く頻度が多くなります。その結果体内の水分が失われやすくなります。

一日に必要な水分摂取量は2.5Lと言われており、そのうち1.5Lを飲料水から摂取することが目安とされています。体感温度が下がり喉の渇きを感じにくく水分摂取量が少なくなってしまいがちになります。そのため知らないうちに脱水を引き起こす原因となってしまいます。
★注意する隠れ脱水の症状

暑さや発汗によって急速に進行する夏の脱水に対して、ゆっくり進行する冬の脱水は自覚しにくいのが特徴です。以下のような症状が出たら隠れ脱水を疑い水分補給を心がけましょう。

・いつも以上に疲れやすい・だるい

 体内の水分不足で血液循環が悪くなりエネルギーが低下してしまいます。

・肌や唇の乾燥

 冬は乾燥の影響が強く、肌や唇がカサカサになりやすいです

・便秘

 腸内の水分が不足し、便が固くなる傾向があります

・尿の色が濃い

 尿の回数の減少や、色が濃い場合は水分不足のサインです

・頭痛や軽いめまい

 脱水により血液循環が悪化し、脳への酸素や栄養供給が不足します

・集中力の低下

 水分不足は脳の働きにも影響し、ぼんやりしたり注意力が散漫になることがあります。

・イライラや気分の不安定

 軽度の脱水でもストレス反応が強まり、情緒が不安定になる場合があります。

冬の隠れ脱水は見逃しやすい症状ですが、体調不良や健康トラブルを引き起こす可能性があります。「喉が渇いた」と思ったときはすでに脱水が進んでいる状態です。2時間おきにコップ1杯飲むことを意識し、部屋を加湿して対策を行っていきましょう。

カリカセラピ健康コラム

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